일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

保の家庭教師の越智の場合にしろ、そうだった。彼の主観的なまた性格的な批評が、そのまま多計代の伸子に対する感情表現にくちまねされるから、伸子は娘として我慢ならなかった。母と娘とさし向いならば衝突は烈しく互に涙を流し合おうとも、多計代に対する心底からの嫌悪がのこされて行くようなことはないのに。佃と結婚した当時のごたごたの間多計代は伸子をしばしば泣かせ、娘に対して母親だけの知っている苦しめかたで絶望させた。でもあのころは母だった。伸子が泣いてものの云える母であった。あのころはまだ二人の間に立つものは存在しなかった。やがて越智があらわれ、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へまでこういう人があらわれて。――母が肉親の情のあらわれだと信じて行う工作は伸子の心を多計代に対して警戒的にするばかりだ。多計代は致命的なこのことに心づかないのだろうか。たった一度しかあったことのない軍人に、それが旧くから知ったもののところへ義妹を縁づけた人だというだけの因縁で、おそらくは、軍人だからたしかだと信じて多計代が自動車で駈けつけ、伸子の思想上のこともよろしくお願いいたしますとたのんでいる情景を想像すると、伸子は手のひらがにちゃつくような屈辱をともなう切なさだった。