후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
三
もう一方には「男児」と書かれているのも、伸子におもしろかった。パリの市内にも小学校はあったろうのに、伸子は、クラマールへ来て、はじめて、そんな古風な区別をしているフランスの小学校の入口を発見した。
町では一番というカフェーは日曜日の午前中は店をしめていて、テーブルの上に、足をさかさにした椅子が片づけられたままだった。そのカフェーの広場のマロニエの樹の下に、ゆうべ夜ふけまで祭の人を集めて賑っていた小さい舞台が、ひなびた造花の花飾りをつけたままきょうは忘れられている。
町を出はずれて、平らに畑のつづく道になった。その道をすこし行くと、いつかクラマールの森へ入った。森の小道には、クラマールの子供たちもひろい飽きたというように栗がおちていた。伸子がめずらしがって、よろこんで、その栗を拾おうとして体をかがめると、程よく伸びてまばらな樹の間をとおして、すこしはなれたところでシャンピニオンを採っているどっかのお婆さんの水色エプロンの姿が見えたりした。
ムードンの森は、堂々として黒い大きなかつらのように威厳があった。町の生活に近いクラマールの森は、フランスの平民の森だった。