후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
十五
十五
三月にはいったばかりの或るひる前のことだった。ナターシャと素子とが二人揃って伸子の病室へはいって来た。
ベッドの中で爪をはさんでいた伸子はそれを見て、
「あら――どうして?」
小鋏みの手をとめ、鞣外套を着ている素子からナターシャへ、ナターシャから素子へと視線をうつした。素子は伸子の入院以来、かかさず日に一度は病室へ顔を見せていたが、それはいつも必ず午後二時から四時までの面会時間のなかでだった。伸子の顔にかすかな懸念があらわれた。入って来た素子がどこやら緊張した表情で、不機嫌だというのともちがう口の尖らせかたをしている。伸子は自分の手術のことかと思った。前々日フロムゴリド教授の回診があったとき、原因不明の伸子の肝臓のはれがあんまり永びくから、一遍外科で診察される必要がある、と言われていたのだった。伸子は、手術をのぞんでいなかった。脇腹にパイプのはめこまれた体になることを欲していないのだった。
素子は、伸子の咄嗟の不安を察したらしく、
「ちょいと早く見せたいものができたんで特別許可をもらったの」
と説明した。
「なんなの」
「――心配はいらないことさ」
ナターシャが去ると、伸子は、