후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
八
先ずこれでせしめた。そう思ったはずみに、ピオニェール小僧は思わず伸子の手へ接吻の真似をしたのかもしれない。しかし――接吻の真似――それはやっぱりごまのはいの仕業だった。
小花模様のついた絨毯のしかれた午前一時すこし前の階段を伸子は一段ずつ素子の部屋へ、のぼって行った。
八
伸子と素子とがたかられ、伸子がスーモチカをとられたピオニェール小僧は、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で通称ダームスキーとよばれ、婦人や外国人専門のごまのはいだった。翌日、市民警察の私服のひとと四十分ばかり昨夜の出来ごとについて話して、伸子たちは新しくそういう事実も知った。しかし、伸子にも素子にも、自分たちの被害を強調する気分がなかった。ことのいきさつは、はじめから伸子たちの不注意に発端していたのだから。
写真で見るルイバコフがいつも着ているようなダブル襟の胸にひだのあるつめ襟を着た私服のひとは、こまかに伸子のとられた品物の記録をとった。わずかの金銭のことや時計のことを告げているとき、伸子はきまりわるい思いだった。時計は、モ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ードの金側であるにしろ、とまったまま動かなくなっていたものだし、それは伸子が立つとき父の泰造が餞別に買ってくれたものでもあった。