후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
五
伸子は、まだ外出したくない素子と部屋でたべるために、玉子、桜んぼ、サラダ菜、チーズなどを買って来た。伸子はそういう買物をめずらしがって、フロマージュ(チーズ)六ヶ四フラン四〇サンティーム、クッキー一二五グラム三フラン五五サンティーム、玉子二ヶ(上)一フラン七〇サンティーム、桜んぼキロ四フラン、など、手帖にかきつけるのだった。為替相場は一フランが日本の十二銭強で、ベルリンの一マークが三十五銭ばかりだったのからみるとずっとやすかった。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ではチーズ類や玉子が払底でたかかった。けれども出盛りの桜んぼや苺などはいかにも季節のおくりものという風に道ばたの手押車の上でもたっぷり売られていて、一キロ八十五カペイキぐらいしかしなかった。それは日本の金にするとわずか十銭足らずだった。
去年の夏の末に、ヴォルガの河をニージュニ・ノヴゴロドからスターリングラードまで下って、ウクライナとコーカサスを旅行したとき、伸子たちの乗っている白い遊覧船は、一日のうちに必ず二度三度はカスピ海にそそぐ河口のアストラハンからヴォルガをさかのぼって来る西瓜船とすれちがった。