후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
今のまんまなら、結局、総額は頭わりで、不合理きわまるのさ。おやじにだって、そんなことぐらいわかりきっているはずなんだ」
若い二人は、船の上でも、パリへついてからでも、少額ずつ小遣いをあてがわれているだけだ、ということを、伸子は、その晩の話しで知らされたのだった。
段々話が深く具体的になって行くにつれて、伸子は苦しくなった。そして、ことのいきさつ全体に恥しさを感じるのだった。和一郎と小枝の結婚を承認するということを、こんどの旅行へ結びつけた親たちのやりかた。伸子のきもちからみると、どことなくすっきりしない小枝の婚資のつかいかた。そと目に派手で、内実、それほど充実したものでない佐々の家の風からおこる無理、というより伸子に云わせれば、いやしさと知らない中流的ないやしさで、ごたついている一家の旅姿を、伸子はせつなく思うのだった。
泰造の、いわゆる英国紳士らしい常識、良い判断とよばれているものが、このいきさつに関して一向はたらきをあらわしていないようなのも、新しく伸子を考えさせることだった。泰造はすっかり、多計代の企画にしたがっているだけのように思える。保が死んだ失望と歎きは、泰造の心もちを、そんなにうちくだいてしまったのだろうか。