후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
パリにいたころ、伸子は泰造のそういうこころづもりをきいた。ところがロンドンへ来て、いまミセス・レイマンとその息子が住んでいるところをしらべると、泰造がいたころからほぼ四分の一世紀をすぎたイギリス社会の推移は、このつましい一家の生計を、泰造が下宿していた時分とはくらべものにならず落魄させていることがわかった。変らないのは、ミセス・レイマンがGペンを風雅につかって書く手紙の文字と、彼女の温い親切な生れつきだけだった。ミセス・レイマンは、礼儀にかなった服装がなくて失礼だからと泰造夫婦の晩餐の招待をことわってよこした。若い和一郎夫婦が、「彼らの前途多幸な未来」のために、イギリス生活を学ぶ目的のためには、残念なことにわたしの家庭はふさわしい環境でありません。大戦後、わたしたちの生活は、もう二度ともとに戻ることの不可能な変化をうけました。イギリスの多くの中流階級の人々のように。風雅な書体のレイマン夫人の手紙は、そういう風な現実を告げていた。
ミセス・ステッソンが、下宿人をおきはじめたのも大戦後のことだった。ローラとよばれる二十六七の娘は、チャーリング・クロスの近くで友達と服飾店を経営していた。