후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
いくつかの銀行の頭取をしていたのをやめてから、夫婦づれでロンドンへ来て、閑静なマリルボーン通りのフラットに一家を構えていた。そして、彼ら夫妻が自家用自動車をもっているわけではないが、ロンドンのクラブ街として有名なペルメル街の自動車クラブの客員になっていて、ロンドン在住の日本人と一部のイギリス人の間に、一種の社会的存在であった。
「木村さんは、『公平な競争』なんて言葉は、イギリスではもうフットボールのゲームのときにしかつかわないってお説でした。ジェントルマン(紳士)という字は、トイレット用にすぎないってイギリス人自身が云っているんですって――」
「ふーん」
「ほら、蜂谷さんも毒気をぬかれちゃった!」
伸子はおかしそうに声をたてて笑った。
「そこが木村さんの話術なのよ。金持だった木村市郎って名を知っていて日本から訪ねて来るジェネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)参りの人たちは、その一発で、木村さんを凄い急進派だと思ってしまうのよ。これは社会主義だ、と思うのよ。だから、あとから段々木村さんが、イギリスの商魂ということを云い出してね。しまいに、労働問題でなやんでいる代表たちに、資本家が普通の金利七分から八分を得ようとするのは合理的で世界共通の当然のことなんだから、労働者に、その決算報告を公開して、それでも承知しないん