후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
桃色のリボンで飾られた金色の杖をもって、あっさりと可愛らしい小花模様の服をつけて足をなげ出している羊飼い娘の姿は、それだけ見ていても、その背景に花盛りのリンゴ樹やえにしだのしげみが想像されるようだった。ところが、上機嫌でボール箱をあけて人形をとりだした多計代は不満で、やがて目に涙を浮べて伸子の冷やかさをせめた。わざわざパリから買って帰るのに、なにも羊飼い娘の人形でなくたっていいじゃないか。よりによって木綿の服をきた人形を買って来るなんて。――そんな当てこすりをされるおぼえは多計代にない、というのだった。伸子は、予想もしないことだった。十八世紀の婦人扇の絵に描かれてでもいるような羊飼い娘だということや、その服が木綿だということが、多計代の感情にこういう風に映ろうとは思いもよらなかった。伸子はすぐその人形をボール箱にしまって、百貨店へもどった。そして、こんどはポンパドール風に着飾った貴婦人人形をえらび出した。杏色がかったフランス独特のピンクの絹服の裾に、幾重もかさねられた純白のレースのペティ・コートが泡立つようにのぞかれて、同じ杏色の日よけ帽から、白い仮髪の捲毛がこぼれている。