후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
クラマールの下宿代は、敷布類の洗濯代はむこうもち、一週に一度の入浴つきで一ヵ月一九五〇フランだった。パリの労働者が一日平均六〇フランの収入だとすれば、マダムは、伸子をおくことで、一人前の労働者がとるよりもすこし多い稼ぎをするわけだった。
モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)まで帰る旅費をとりのけると、伸子の手許には、クラマールに二ヵ月足らずいて、その間に少しは次の収入になる書きものをする費用と、絵の本をいくらか買う金がのこるだけだった。冬のシーズンに、新らしい服を買うゆとりはなかった。
モンソー・エ・トカヴィユ・ホテルの屋根裏部屋で、伸子はそのようなこまかい計算をした。それから、翌日、伸子は迎えに来た蜂谷良作とクラマールへ引越したのだった。
クラマールの新しい室で、手軽な荷物の片づけが終ったとき、伸子は思わず、
「こまった!」
頬へ手を当てて棒立ちになった。伸子は、ホテルへ白い猿をおいて来てしまったのだった。ちょっとほこりをよけて、と思って衣裳棚へ入れた。そのままおいて来てしまった。素子の親切なときの顔つきに似ているからとロンドンで買ったおもちゃの白い猿。