후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)のレーニン廟をああ皮肉に批評することができただろうか。利根亮輔は云った。レーニン廟は未開なロシア民衆の聖物崇拝を、共産主義に利用したものだ、と。民衆はそのことを意識していないであろう。民衆がその程度の知的レベルだから、ロシアではソヴェト政体がなりたっているのだ、と。
伸子はそのとき、民衆を無知なものとしていう利根亮輔の言葉をその一人としての自分に加えられた侮辱のように感じた。そして彼と云いあらそった――彼をその一人として自分を知的優越者だと認めている人々の、ソヴェトは未開だ、ときめて置こうとする偏見に反抗した。利根には、一生、民衆の歴史の扉を生に向って開いた指導者への感動というようなものは実感されないのかもしれない。――彼はおそらく伸子より幾倍か聰明であるのだろう。しかし彼の聰明さは批評しかしない聰明さのようだ。そこに伸子が感じたいらだたしさがあった。いらだたしさは、現在、タイルばりの床に明るくない光のさしている夜のヴェルダンのカフェーで、レザー張りの長椅子の上にいる伸子の感情のどこかに通じている。一日の戦跡周覧の果てに感じている広汎な根ぶかくゆれる抗議、それがどのようにあらわされるのかわからないためにおこっている内部の圧力の高まり。