후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
伸子は自分の鼓動も、そのテンポにひき入れられるような共感を感じた。ソヴェトは、たしかに一つの偉大な事業のために真剣になっている。――
そういう雪の日の或る午後のことだった。伸子はアストージェンカの下宿のデスクの前で、これから書かなければならない一通の手紙について思案していた。
その手紙をかき出すについて、まず伸子は、癇癪をしずめなければならないと考えているところだった。文明社の社長、木下徹は、案外な男だった。素子があのとき駒沢の家の客間で、彼に警告した通りになった。伸子が文明社からうけとれる金額は一万円までの約束であった。その約束は木下との間にかわされていて、伸子はモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ来てから現在までに半分ばかりつかった。夏の終りに伸子はパリから手紙をかいて、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へまた一定額の金を送っておいてくれるようにたのんだ。帰ってみると、金は来ていないで、社名での親展書が伸子あてに着いていた。社長の木下が去年の総選挙に失敗して社の経営に大損害を来したから、伸子への送金は中止のやむなきに至った。右の事情何卒あしからず御承知下さい。