후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
そして、自分にも水っぽくって、くされがはいるかもしれない果肉がくっついている。山上元がそれを見ていないとは伸子には考えられなかった。
十一
メーデーに、伸子と素子とは、おととしのように広場の中、クレムリン外壁に沿うて設けられている観覧席に場所をとらず、赤い広場に向ってつめかけている行進の列の間を、街から街へ歩きまわった。
去年のメーデーは、ワルシャワだった。ワルシャワのメーデーは無気味な圧力でけちらされた。行進して来た人々の頭のむこうで赤い旗は何と不安に揺れたろう。その赤い旗のゆれとともに、インターナショナルのひとふしが突然きこえ、すぐ千切れて、やがて、赤旗さえどこか全く消え去ってしまった。
ベルリンでは「血のメーデー」だった。カール・リープクネヒト館前の広場で、労働者の血が流された。その抗議の白い大きい輪が、広場の石の上にしるされていた。かたわらの建物の黒い粗石の腰羽目に、いく箇所か白ペンキで掠られているところがあった。それはメーデーに労働者の子供までを傷けた警官隊の弾痕のめじるしであった。
おととしモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の赤い広場の、外国人のための観覧席で、行進を見ていたときの伸子は持っていなかった一つの小さい金の輪が、ことしは伸子の黒い瞳の底に沈んで光っている。