후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
――被告ネチャエフが出廷した。彼は被告席についた。裁判長は彼の姓名、出生年月、家庭の状況について質問をはじめた――と。
来週の木曜日までに――川瀬のことづけで伸子がリュックスへ行ったきのうは木曜日であったから――とても出来あがらないのは明らかだとしても、どだい、伸子にやりとげられる仕事なのかどうか。翻訳という仕事の経験をもたない伸子は、最初の一行から読んでわかっただけずつ日本語にうつしはじめているのだった。
辞書の頁をくっているとき、ふと、さがしている字が、どこかへ流れ去ってしまうことがあった。いつか伸子の注意は字からそれて、考えこんでいるのだった。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)にとどまる。だが――と。あの奇妙なわからなさについて。山上にとっては一向問題になっていない、けれども、伸子にはまぎらせられることのできないわからなさについて。
モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)にとどまってのちの伸子は、日本に関する報告から小説が書けでもするように、山上元は考えている。でも、それは、不可能なことだった。不可能であるばかりでなく、伸子にはそこに堪えがたい空虚さが予感されるのだ。