후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
パン販売店の列に立ち、石油販売店の列にならび、焼きたてのパンの芳しいにおいにつつまれながら、あるいは石油のツンと鼻をさすにおいをかぎながら、伸子は、ときどき、目をさまして訊くような眼で、自分のまわりにいる買物籠を腕にかけた女たちの群を見た。ソヴェトの社会。それをきょうまでつくり上げて来たのは、伸子ではない。伸子はそれを確認しないわけには行かなかった。どんなに心をひきつけられるにしろ、それがきょういるために伸子はどんな辛苦もなめなかった。伸子が、ここまで出来あがって来た今のソヴェト生活を、ほめるのは何とたやすいことだろう。革命の仕事をして来たことのない伸子の賞讚がどんなに真心からのものであったにしろ、そのために飢え、そのために土曜労働をし、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)・ソヴェトの第一回集会にあつまった人々は、伸子の賞讚によって賞讚されつくせない自分たちの歴史を生きて来ている。そしていまもそのつづきを生きつつあるのだった。こういう人々に向って、報告から日本の小説をかいて、十万部も印刷されるかもしれないモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)での自分。