일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

こんなにして眠っている素子が、メトロのステーションで「畜生!」と舌うちしたときの表情や「尻を撫でやがった!」とまるで自分に女の後つきがあることをそれで発見したように言った言いかたを思い出すと、伸子は滑稽でたまらなくなった。その滑稽さのなかには伸子の気をくつろがせるものがある。パリの物ずきな男が、素子のなかに女を感じて奇襲したやりかたは、げびているが、伸子はそこにいやらしさというよりむしろ諧謔的な、風のいたずらめいたものを感じた。素子が自分の女であることに衝撃されたのは何とおかしくて、然し、自然なことだろう。

素子が目をさましたときは、静かな日曜日の午後ももう夕方に近い時間だった。

「ぶこちゃん」

「どうした? すこしは、よくなった?」

伸子は寝台へよって行って、とけてしまった氷嚢をどけながら、素子の鼻のあたまにちょっと接吻した。

五

六月なかばのパリでは、マロニエの若葉をうってときどき軽い雨が降った。その日も、朝から間をおいて通り雨のような明るく光る雨が降った。伸子と素子とはホテルの室にいて、素子は化粧台の上にベルリンで買ったロシア語のタイプライターを置き、練習をしていた。