후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
磯崎恭介の須美子に対するエゴイズムのように見えた面も、こまかい事情がわかってみると、若い恭介と須美子とが互にたすけあって磯崎の両親の、本人たちの心づかないがんこな偏見とたたかっている一つの姿なのだった。旧い重い親と子のしきたり、その生活や修業のために金を出している親たちが若い夫婦に対するときの眼角のきびしさ。恭介と須美子が若い愛で互を護りあいながら、それに対して奮闘していると云っても、そのいきさつのなかでは、女である須美子の献身が自然の帰結として求められている。須美子はしずかな決心でその現実をうけとっているらしいけれども、六つ年上の伸子は、佃との生活でもがいていたときの自分が、二十五歳という女の年を、どんな心で惜しんだか思い出さずにいられなかった。若くて能力をひそめた美しい一人の日本の女のひとが、日本のなかで暮しているよりもひとしおその矛盾が身をかむパリの環境で、良人と子供のために画架をたたんだまま暮している。伸子にとってそれは、やさしく、美しいものに絶えず犠牲をもとめているおそろしい人生に思えるのだった。
「ああ、わたし何だか苦しくて変な心もちがする」