후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
雪のある間は静かすぎて寂寥さえ感じられた周囲だのに、窓の目ばりがとれたら、アストージェンカのその小さな室はまるでサウンド・ボックスの中にいるようになった。建物のすぐ前の小高いところにフラム・フリスタ・スパシーチェリヤの多角型の大伽藍が大理石ずくめで建っているせいか、すべての音響が拡大されて伸子の室へとびこんで来た。電車は建物の表側のあっちを通って、そんなひどい音を出す交叉点らしいところもないのに、一台ごとにどこかでガッタン、ギーと軋む音を伸子たちの室へつたえた。その最中は話声さえ妨げられた。しかし伸子は春と一緒に騒々しくなった自分たちの室をきらう気にならなかった。見馴れた夜の広場の光景に、今夜から音が添って眺められる。それは、北の国の長い冬ごもりの季節のすぎた新鮮さだった。
テーブルのところで、昼間買って来た「赤い処女地」を見ながら素子が、
「きょう、ペレウェルゼフが、ゴーリキイについて一時間、特別講演をしたよ」
と言い出した。
「まあ、みんなよろこんだでしょう?」
「ああ随分拍手だった、前ぶれなしだったから……」
ペレウェルゼフ教授は、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)大学でヨーロッパ文学史の講義をしていた。