후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
「ね、なんなの」
とせきたてた。
「こういう電報が、けさ来た」
渡されたローマ綴りの日本語の電文をよんで、伸子は、
「まあ」
ほとんど、あっけにとられ、信じられないという風に素子を見あげた。そして、もう一ぺんたしかめるように一字一字をよんだ。「マダタイインセヌカ、ワイチローケツコン三カツ一四ヒ。イツカ五カツ二三ヒコウベハツ、七カツ一ヒマルセーユチヤク」まだ退院せぬか。それはすらりと伸子にのみこめた。和一郎結婚三月十四日も唐突ながらわかった。五月二十三日神戸発、七月一日にマルセーユに着というのもわかるけれども、一家というのは――。
「どういうんでしょう」
一家という言葉にあらわされている父と母、弟とその妻となるおそらくは小枝、妹のつや子という佐々一家の人々を、七月一日にマルセーユに着く顔ぶれとして想像することは、日頃の一家のくらしぶりを知っている伸子にとってあんまり予想外だった。伸子は、しばらく黙りこんで電報をながめていた。やがてうなるように、
「どういうつもりなんだろう」
とつぶやいた。多計代の健康がよくなくて、一日に何度も神経性の下痢がおこること、糖尿病から視力に障害のおこっていることなどを、保が亡くなってからの手紙には、絶えず訴えられていた。