후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
一人は柔かい灰色アンゴラのファーつき外套を着、もう一人はラクダ色の外套を着て自分たちをむき出しに広場をかこんで止っているトラックの上からの環視にさらしたまま、佇んでいる伸子と素子。そのときその場にいあわせた並の身なりの人間と云えば、こういう伸子と素子の二人ぎりだった。それはどこから見てもポーランド語の話せない外国婦人の風体であり、その場の事情にうといものだけが示す自然で無警戒なそぶりだった。伸子たちは、次第にここの広場の空気のただならなさを感じるにつれ、どっちからともなくまた歩き出して、
「もうすこしあっちへ行こうか」
カフェーが一軒、店をあけている広場のはずれへ近づいた。そこからふりかえってみると、雨あがりの空からうすくさしはじめた陽の光が、高い建物にさえぎられて、広場の半分どころまでに注いでいる。石だたみの奥半分は寒々とした陰翳の中におかれていて、どぎつい明暗は見るからに陰気な広場だった。
伸子と素子とが、あらましその附近の様子を会得したときだった。カフェー側から見て右手の通りに向って三台一列縦隊にならんでとまっていた先頭のトラックから、一声、伸子たちに意味のわからない叫び声がおこった。