후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
ベルリンの未決監獄は、アルトモアブ街に、おそろしげな赤錆色の高壁をめぐらして建っていた。一行が案内されて、暗い螺旋階段をのぼって行くと、明りとりの下窓から中庭が見おろせた。中庭が目にはいった瞬間、伸子は激しく心をつかれ、素子をつついた。あまり広くない中庭のぐるりに幅のせまいコンクリート道がついていた。真中に三本ばかり菩提樹が枝をしげらしている。その一本ずつを挾んで稲妻型に、これも人一人の歩く幅だけのコンクリート道がついている。その道の上に、同じように褐色のスカートにひろいエプロンをかけた十人たらずの女が一列になって歩いていた。伸子は男連中にまじってその窓のところを更にもう一階上へとのぼりつづけて行ったが、その光景は心にやきついた。伸子は小声で、
「同じね、ローザの写真と」
と素子にささやいた。ローザ・ルクセンブルグが投獄されていたとき、女看守に見はられながら散歩に出ているところをうつした写真をモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で見たことがあった。ローザは、エプロンをかけさせられていた。そして、散歩場は、その窓からちらりと見えた散歩場そっくりに、せまい歩道が樹のある内庭をまわっていた。