후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
和一郎にたのまれてモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ立って来る前の晩、人気ない洋風客間で彼が小枝と結婚する決心でいるということを立ち話したとき、多計代は何と云ったろう。多計代は、娘の伸子の顔にさぐるような視線をすえて、そんなこと言っていたかい? とそのひとことに、はっきり不承知をふくませた。和一郎のおくさんなんて! そのとき多計代は、小枝が夫を扶けて発展させるたちの女ではない、あんまり享楽的だ、と云った。そういう話を、弟にたのまれるままにひきうけて母に告げる伸子を、多計代は、煽動しないでおくれ、ときびしい声でとがめた。
三月に式をあげて、五月下旬に両親やつや子とフランスへ出発して来た和一郎と小枝との結婚は、伸子がモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)で単純に思っていたように、とうとう若い二人も、がんばりぬいた、というだけの愛嬌のある婚礼ではないらしかった。和一郎や小枝としては、二人が結婚するということだけをがんばったつもりにちがいなかった。けれどもその要求は、多計代がどうしても外国旅行をしようと決心したについての老巧な計画性と、微妙にからみ合わされ、若い二人にとっては、ひとぎきだけ華やかな海外への新婚旅行として、まとめあげられてしまった形だった。