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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

吉川英治『三国志(五)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。

N1 · 挑战 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 页

青空文庫

鉄鎖の陣

一

中央の船隊はすべて黄旗をひるがえし、毛、于禁のいる中軍の目印とする。

前列の船団は、すべて紅旗を檣頭に掲げ、この一手の大将には、徐晃が選ばれる。

黒旗の船列は、呂虔の陣。

左備えには、翩々と青旗が並んで見える。これは楽進のひきいる一船隊である。

反対の右側へは、すべて白旗を植え並べていた。その手の大将は夏侯淵。

また。

水陸の救応軍には、夏侯惇、曹洪の二陣がひかえ、交通守護軍、監戦使には、許、張遼などの宗徒の輩が、さながら岸々の岩を重ねて大山をなすがごとく、水上から高地へかけて、固めに固めていた。

曹操は小手をかざして、

「今日まで、自分もずいぶん大戦に臨んだが、まだその規模の大、軍備の充溢、これほどまで入念にかかった例しはない」

われながら旺なる哉と思い、意中すでに呉を呑んでいた。

「時は来た」と、彼は、三軍に令した。

即日、この大艦隊は、呉へ向って迫ることになった。

三通の鼓を合図に、水寨の門は三面にひらかれ、船列は一糸みだれず大江の中流へ出た。

この日、風浪天にしぶき、三江の船路は暴れ気味だったが、連環の船と船とは、鎖のために、動揺の度が少なかったので、士気は甚だふるい、曹操も、