轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
按ずるに、火の原因は、昼、初春の宴に、たくさんな花籃が持ち込まれており、上には、蝶花の祭り簪がたくさん挿してあったが、籃の底には、硫黄、焔硝末、火薬玉などが、しこたま潜めてあったのではあるまいか。
そして、これを繞ッて、余興を見せたのは、掀雲社(遊芸人のクラブ)の連中だったが、中には地方芸人も交じっており、たとえば、解珍、解宝、鉄叫子の楽和といったような人物が、そのうちに紛れ込んでいなかったとは限らない。
かつは、方術師の公孫勝がいるし、火薬の智識にかけては凌振もいる。それに、蚤の時遷も、得意の忍びを用いて、あれから後、城の天主へ忍び入っていたかもしれない。
いずれにせよ、こんどの元宵節を機して、梁山泊の輩が、その一芸一能と変幻出没な化身のもとに、上下、あらゆる面の人中へ浸々と紛れ入っていたには相違なく、北京城頭の三層楼にあがった炎は、その目的行動の合図をなす第一火だったものであろう。
これを望み見るや、城外の闇の遠くにあって、鳴りをひそめていた梁山泊軍は一せいに、鼓を打ち、声を合せて、野を馳け出した。
第一隊、豹子頭の林冲。馬麟。
第二、飛。孫立。