轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
美僧は糸屋の若旦那あがり。法事は色界曼陀羅のこと
しかしここにはしばらく語るべき事件もない。
話はもどって、薊州の街、楊雄の屋敷における或る日のこと。
「どうだの、石秀さん。退屈かね」
「や、潘のおじいさんですか。退屈よりも、義兄さんや義姉さんに、余りよくしていただくので、なんともはや相すまなくて」
「そんな遠慮はいらないよ。ただ、お前さんは官途の仕えは大嫌いだそうだから、そっちへはお世話もできないと、聟どのがいっている」
「ええ、どうも役署づとめは向きません」
「じゃあひとつ、肉屋を開いてみたらどんなものだろ。――屋敷の裏口は袋小路、そのとッつきに一軒、手ごろな家があいている。わしの隠居所とも斜向いだしさ」
「あ、あの空家ですか。そいつはぜひ働かせていただきましょう。ご恩返しに」
「とんでもない。こっちでいうことばだよ。儲けは仲よく歩合で頒るさ。じゃあ聟どのが役署から帰ったら、さっそく相談するとして」
しかし、話はもう出来たも同様。楊雄夫妻も大賛成で、日ならずして“開店大売出し”の爆竹(花火)、ちらし、慶祝の紅挑灯などが、どんちゃん、ここの街角をにぎわした。
よく売れる。石秀もよく働く。それに潘爺さんが、あきない馴れた肉切り職人をひとり探してきて、石秀にはもっぱら仕入れ経営の方をやらせたので、この方もとんとん拍子。