轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
法力競べの説。及び、李逵を泣かす空井戸の事
「そうです。――二仙山の道聖、羅真人の秘蔵弟子とか。そいつを呼んで来て、破邪の術を行わせているんですから、さしもわがお奉行の方術も、いちいち這奴の秘封で、その効を現わさなくなったものと思われまする」
「そ、そんなことはないッ。そんなことは!」と高廉は、事わが方術にふれてくると青白い焔を眉に燃やして言った。「――紫虚観の羅真人その人がみずから山を下って来たのなら知らぬこと。一清道人なんていう一弟子のために、わしの方術が破られるはずはない。道教界における修行からして、彼と我れとは段がちがう。高廉をそんな底浅い修行の道人輩と同列に見て申すのか」
これはむりもない。
道教の世界にはおごそかな階級があった。修行によって法力の度もおたがいにわかっている。が、このたびだけは羅真仙人が、暗溟時代の世造りの手助いに下山する一弟子のため、特に“五雷天”の秘法を一清にさずけていた。ということを、高廉は知っていなかったのだ。あくまで自分の方術は上位と信じていたのである。
だからなお、彼が自身に恃んだ妖術戦は、彼を大きなうろたえと焦燥にかりたてた。――そのあくる日の城下戦でのこと。