轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
宵のうちに寝て、夜半をすぎると、燕青はもう起き出していた。裏へ出て、水をかぶり、湯をもらって、髪に櫛を入れ、持ってきた練絹の白いさるまた、新しい腹巻、襦袢、縞脚絆、すべて垢一つない物にすっぱり着代えて、朝飯をすますやいな、「黒旋風、さあ、行こうぜ」
と、立ちかけた。
李逵もまた、
「そうだ、俺もこいつを持って行こう」
と、例の二丁斧を、取出して手に持った。しかしそれはいけないと、燕青が切に言って止めさせた。――梁山泊の黒旋風と人に感づかれたらすべてぶちこわしになってしまう。
「そうかなあ?」
不承不承、李逵は布にくるんで、それは旅籠の帳場に預けた。――すると番頭を初め、泊り客の三、四十人が、ふたりが鞋の八ツ乳を結んでいる間じゅう、口を揃えて言い出した。
「ねえ、お若いの、悪いことは言いませんぜ、相手は、なンたって、無敵の任原だ」
「あいつに、ぶつかるなんて、犬死にだよ」
「いっそ、物笑いになるだけのことだ。若気だろうが、考え直して、ここから姿をかくしたがいいぜ」
燕青はニコとして言った。
「大勢さま。ありがとうございます。ですがたぶん、山のような懸賞の褒美は、こちらの物になるでしょう。