轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
途中、その輸送を襲うて、これをせしめる手だてなどは、晁蓋やほかの同志と同席のうえでなお仔細に密議せねばならんが、要はそういう目的だ。すぐわしとともに東渓村まで行ってくれぬか」
「いきますとも」
小二、小五も二つ返辞で、
「おい小七。いつもおめえが、夢みたいにいってたことがよ、なんと、夢ではなくて、ほんまに来たぜ」
と、三兄弟、手の舞い足の踏むところも知らず、といった風なよろこびだった。
――明ければ、早朝から、兄弟いそいそと二日三日の旅立ち支度。呉学人を先にして、東渓村へさして行った。
月はまだ五月初旬の爽涼、若者の心そのままな薫風が袂を打つ。
東渓村へ入ったのは翌々日の午さがり。さすが荘院の示しがよいせいか、石碣村などとはくらべものにならない村道のきれいさ、村の土倉や、屋根もどことなく落ちついて見える。――と、彼方の一ト構えの土塀門の外、槐の下の木蔭に「今日もや着く?」と待ちうけていた晁蓋その人と、食客の赤髪鬼劉唐のすがたが、はやそこに見いだされてきた。
双方、すでに遥かより相見ながら、
「やあ」「やあ」
と、手を振り上げつつ相寄って行った。
六星、壇に誓う門外に、また訪れる一星のこと