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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

秩序も立たず守備も不安だ、ということからのかねがねな懸案だった。

すなわち。

渡口の見張り茶屋は、従来の朱貴の店のほか、三ヵ所をふやす。

童威、童猛の兄弟とその手下に、西口の道に店をひらかせ、おなじく李立には山の南で。また北山の口には、石勇をして新たな一店を設けさせる。

これで梁山泊四道の見張りはまず充分だろうから、次には、この宛子城そのものの大手、中木戸、内門の三壁を堅固にする案だった。運河をつくり、内濠をめぐらすなど、工事監督一切は、杜選とそして陶宗旺の任とする。

また、もっとも大事な倉庫方――金品出納の事務などは――蒋敬を部長とし、蕭譲には、通牒や文書のほうを司らせ、金大堅に兵符、印形、鑑札などの彫刻係を。さらに侯健は、旗、よろい、かぶと、兵衣、すべて足拵えまでの将士の軍装を調製する。

馬麟は、大小いくさ船の建造係。宋万は金沙灘の一寨に住む。王矮虎と鄭天寿もまた、ずっと下の鴨觜灘へくだって、おなじく出城の一寨に就く。

銭糧の収入係には、穆春と朱富がえらばれ、呂方、郭盛のふたりは、聚議庁番。――宋江の弟宋清は酒庫の監理をかねた宴会支配人に擬せられていた。