轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
――機先を制して、われから彼を挫くとすれば、今は絶好な潮時ですし、また鼓上蚤の出来した些事も、かえって、いい機ッかけと名分に相成りましょう」
「…………」
「かつはここの梁山泊も、爾来、群雄が集まり、兵馬舟船なども厖大になってきたものの、あえて、非道な掠奪はやっていませんから、ここへ来てようやく、庫中の糧秣や予備の財もとぼしくなってきています。そこでもし祝家荘を襲って、彼の富をここへ移せば、まず数年はゆたかに兵馬を練っていられましょう。まざに一石二鳥三鳥です。……さらに私には、もひとつの望みがある。それは李応を味方に招きたいことです。祝氏の一子のため、不覚な傷を負ったようですが、同族の小伜と、つい控え目に、甘くあしらっていたせいでしょう。撲天の李応は一人物です。なかなかそんな者ではありません。辞を低うして迎えるべき人物でさえあるのです。それだけでも大きな意義があるではありませんか」
満座、すっかり耳をすました。統領晁蓋もいまは黙ってきいていた。衆判すでにそれと一致した色である。晁蓋はついに言った。
「わかりました。一切は先生におまかせする」
「ありがとうございました。