轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
さらに注ぐ王軍の新兵器に、泊兵も野に生色を失う事
無事なれば無事で暮らしていたかったのだが、たまたま、世路の難に会い、しばし水泊に拠って、その仲間のうちで、種々雑多な人間と知りあうことになりました。……そして彼らの生い立ち彼らの受難を聞けば、みなこれ、根は素朴善良な野性の民にすぎません」
「ちッ。なにが善良なものか。梁山泊と名のある賊の集まりが」
「いや彼らでなくとも、人たれにも、魔心はあるものです。ただ彼らは賊心を抑える自制に弱く、反骨の方はやたらにありすぎる。そのうえにです。中央から地方末端の官吏にいたるまでの悪政が彼らを闇へ闇へと追いつめていた。――いうなれば、梁山泊という現代の悪の巣は、宋朝政府の腐敗そのものが拵えたといっていい」
「やめてくれ。この彭は天子の軍人だ。くそおもしろくもない」
「お聞きづらいでしょう。私とて天子そのひとに恨みもなし、敵対の意があるでもありません。その御方をめぐって天日を晦うしている奸臣佞吏、世を蔽う悪政の魔魅どもが敵であるだけです。それさえ打ち払うなれば、いつでも水泊の巣を焚き、頭をさしのべて、世に罪をわびる覚悟でいるのです」
「……ふウむ。ことばは立派だが?」
「信じて下さい。