轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事
――いやいや、それらの炎日灼土の苦熱は、まだしも克服できようというものか。
やがての行くてに聳える雲の峰の彼方、手に唾して待つ稀代な七斗星のまたたきがあろうなどとは、青面獣も知らず、喘ぎ喘ぎな強力たちも、ゆめにも思ってはいなかった。
七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事
強力すがたの兵十五、六人。それが日々、大陸の熱砂を這うごとく行く影は、炎日の労働蟻が蜿蜒と、物を運んで行く作業にも似て、憐れにもまた遅々として見えた。
おのおのが負う十一箇の行嚢は、そのどれ一つといえ、軽そうなのはない。――すべて蔡大臣の誕生祝いに送られる値十万貫もする貴金属やら珠玉で充たされている荷物なのだ。――彼らの流す毎日の汗も、その中の珠の一粒にすら値するものではなかった。
「なんだ、意気地のないやつらめ。行くてはまだ千里の彼方。今頃からヘタばってどうするか。歩け歩け。しぶるやつは尻を腫らすぞ」
宰領の青面獣楊志の手には、籐のムチが握られていた。腰の業刀もだてではない。――梁中書から絶対の権を附与され、途中、もし命に反く者あらば斬りすててもかまわん、といわれてきたのだ。