轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「なアに、これほどな目をみせて帰しゃあ、もう人民いじめの元気も出めえ。それに事の次第を、そいつの口から、済州奉行所やら都の蔡大臣へも、つぶさに報告させたほうがいい。おれたちはコソ泥じゃあねえ。当代宋朝の腐れ大官や悪役人どもと対決しているんだ。帰してやれよ、そんな三下は」
「ちぇっ、命冥加なやつだ。おい小七、晁蓋さまのおことばじゃ仕方がねえ。ご苦労だが、こいつを石碣村の街道口まで持って行って、押ッ放してこいや」
「よしきた、ちょっくら、行ってくるぜ」
早舟を漕がせて去った小七は、やがて、二時間ほどもすると、帰って来た。そして四人にこう復命した。
「ただ帰しても、どんな法螺を吹くかしれず、また人民の中で威張りさらすかも知れねえから、匕首で奴の両耳を削ぎ落してくれましたよ。すると野郎、火の玉みたいな顔をかかえて、赤蜻蛉みてえに、素ッ飛んで行ってしまった」
「ま、それくらいはいいだろう」
晁蓋も苦笑し、ほかの三人も笑いあった。
そしてさっそく、その日の午後、江を渡って、さきに呉用と劉唐が行って待っている梁山泊の渡口――李家の四ツ辻にある――偽茶店の亭主朱貴のところで七名全部、落ち合った。