轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

「お気が早い、まだまだ細工はこれからですよ。以前、清河県の大金持ちの家に小間使いをしていた時から、あの娘はお針が上手なんですとさ。そこをつけ目に、ごひいきの旦那衆から、何かのお祝い事で、晴れ衣裳の仕立物を頼まれたから、金蓮さん、ひとつ家へ来て、仕立て物を手助ってくれまいか……と、まア持ちかけてみるつもりなんですがね」

「うまい。そいつあいい首尾になりそうだ」

「じゃあ早速ですが、白綾、色絹、藍紬、それに上綿を添えた反物幾巻と一しょに、暦とお針祝いのお礼金をたんまり包んで、夕方までにここへ届けて下さいましな」

「よろしい、そして明日の昼間だね」

「いいえ、明日はちらと、お顔見せるだけのこと。わたしが、座を巧くとりもって、ひと口、お酒を出しますから」

「念入りだなア、どうも」

「お美味しい果物は皮もていねいに剥いて食うことでしょ。よござんすか。そして四、五日はまあ品よく顔を見合ったり言葉の一つもかけたりしなさる。折にはまた、お気前を見せたりしてね」

「いつになるんだい、ほんとの首尾は。寝られないよ、その間なんざ」

「さ、そこが拍子合い。舟も揺れ頃、潮も上がる時分とみたら、わたしがその日、たんまりお酒に媚薬を入れて、眼合図でおすすめしましょう。