轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「花嫁にくらべると、武芸人柄、少し品は落ちるが、花嫁には目をつぶってもらい、曲げて一つご亭主に持ってもらいたい男とは、あれにいる王矮虎です。……女好きの矮虎です。……じつは彼の欲望をいましめるため、かつて清風山にいた頃、よく自戒するなら、いつかきっと私がよい女房をとりもってやると約束したことがある。男の一言は金鉄です。けれどなかなか山寨では良縁もなく、平常心の重荷としておりました。いかがでしょうか、扈三娘さん」
人々は今さらながら宋江の義の堅さに打たれた。わけて扈三娘が生け捕りになって来てからは、宋江にたいして、とかくな蔭口もなくはなかった。――きっと宋先生だッて思し召しがあるにちげえねえ――といったような囁きがである。それが今、かくと披露されたので、思わずヤンヤヤンヤの拍手だった。矮虎はうれし涙を拳にこすり、扈三娘は頬を紅葉にしてただ俯向いているのみ。しかし宋江の真心には深く感じたもののようでついに素直にうなずいた。
折も折。こんな慶事にわいていたその日の午下がり。はるか対岸の見張り酒店から、例の朱貴の使いが、一舟を飛ばして告げてきた。
「州の捕手頭、雷横さんてえお方が、旅の途中とかで、統領や宋江さまに会いてえといっておりやすが」