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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川英治『三国志(五)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。
N1 · 挑战 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 页
「いずれ、一門評議のうえ、あらためて」
と、答えて、問題の延引策を取っていた。
その後も、度々、長子を上洛せよと、曹操のほうから催促がくる。朝廷を擁しているだけに、彼の命は、すでに彼の命にとどまらない絶対権をおびていた。
「母君。いかがしたものでしょう」
孫権はついに、老母の呉夫人の耳へも入れた。
呉夫人は、
「あなたにはもう良い臣下がたくさんあるはずです。なぜこんな時こそ、諸方の臣を招いて衆智に訊いてみないのか」と云った。
考えてみると、問題は、子ども一人のことではない。質子を拒めば、当然、曹操とは敵国になる。
そこで、呉会の賓館に、大会議をひらいた。
当時、呉下の智能はほとんど一堂に集まったといっていい。
張昭、張絋、周瑜、魯粛などの宿将をはじめとして、
彭城の曼才、会稽の徳潤、沛県の敬文、汝南の徳枢、呉郡の休穆、また公紀、烏亭の孔休など。
かの水鏡先生が、孔明と並び称して――伏龍、鳳雛といった――その鳳雛とは、襄陽の統のことだが、その※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統も見えている。
そのほか、汝陽の呂蒙とか、呉郡の陸遜とか、瑯の徐盛とか――実に人材雲のごとしで、呉の旺なことも、故なきではないと思わせられた。