轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川英治『三国志(五)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。
N1 · 挑战 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 页
喪を弔う――と称してきた者を拒むわけにもゆかなかった。魯粛が迎えて対面した。しかし故人周瑜の部下や、呉の諸将も口々に、
「斬ってしまえ」
「これへ来たこそ幸いなれ、彼の首を、霊前に供え、故人の怨恨を今ぞ晴らさん」
と、ひしめきあった。
けれど、孔明のそばには、たえず趙雲が油断なく眼をくばっているので、容易に手が下せなかった。
しかも孔明は塵ほどな不安も、姿にとめていなかった。
殺気満ち盈つ中を、歩々、水の如くすすんで、周瑜の祭壇に到るや、その前にぬかずいて、やや久しく黙拝していたが、やがて携えてきた酒、その他の種々を供え、霊前に向ってうやうやしく自筆の弔文を読んだ。
惟、大漢ノ建安十五年。南陽、諸葛亮、謹ンデ祭ヲ大都督公瑾周府君ノ霊前ニ致シテ曰ウ。
嗚呼公瑾不幸ニシテ夭亡ス、天人倶ニ傷マザルハ非ズ……
孔明の声は、一語一句、呉将の肺腑にしみた。弔文は長い辞句と切々たる名文によってつづられ、聞く者、哭くまいとしても哭かずにいられなかった。
――亮ヤ不才、計ヲ問イ、謀ヲ求ム、皆君ガ神算ニ出ヅ。呉ヲ扶ケ、曹ヲ討チ、劉ヲ安ンジ、首尾掎角、為ニ完シ、嗚呼公瑾今ヤ永ク別ル。