轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「軍師軍師。宋先生。逃げ退きならこっちだこっちだ!」
と、瀬戸の葦間から李逵と楊林が救いに現われたので、
「おっ、水軍は来ているか」
と、水岸へ目がけて走り、そこに船を並べていた味方の李俊、張横、張順、阮の兄弟らに助け取られ、いちはやく船へ移るやいな、鴨嘴灘(梁山泊の水寨)のほうへ向って、からくも逃げのびられたものだった。
ふりかえれば、官軍の連環馬軍は、なおも水路の岸に沿って、追ッかけ追ッかけ、執拗に乱れ箭を飛ばしてくるし、しかも船に収容された泊兵はいくらでもない。陸地にはまだ右往左往の捨てられたる味方の影が諸所諸方に望まれる。――宋江は惨として面を蔽った。これは梁山泊始まっていらいの大惨害、また、大危機ともおもわずにいられなかった。
いつも晴天の日ばかりはない。梁山泊にも泣きッ面を見る日はある。という戒心を彼らは今やいやというほど、どの顔にも顰め合っていた。
「なあに! これしきのことに」
「極まり文句だが、勝敗は兵家の常。負けたのは、俺たちの腕じゃねえ。敵にはあって、こっちにはねえ装甲馬だの火砲のせいだ」
「そうだとも! 馬に鎖かたびらを着せた三千騎の連環馬軍さえぶち破る策を考えれば――」