轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

すると、そこへ、番僧の一人がきて叫んだ。

「おう智深。やっと眼がさめたか。長老以下が待っておられる。すぐ大講堂の廊までまいれ」

彼はまだ頭がはっきりしないらしい。ふらふらと歩いていった。見ると智真上人以下、大講堂の廊には、常ならぬ威儀で役僧全部で並んでいた。彼を見るやいな、まず都寺が起坐して、

「こら智深、よくうけたまわれ。なんじ、昨夜は、またもや麓にでて飲酒の戒を破って大酔のまま帰山せしのみならず、山門において、例のごとく暴勇をふるい、番僧雑人十数名を殺傷し、あまっさえわが文殊院の至宝たる仁王像を引きずり下ろして微塵となし、それに尿を放って、快を叫ぶなど、沙汰の限りな狼藉の果て、今暁までその場に眠りおったとのこと。――すべて言語道断な次第じゃ。じゃによって、一山大衆の名をもって、上人の裁可を仰ぎ、即刻、わが浄域より追放を申しつくるものである」

と、怒りをふくんで申し渡した。

智深は、半分ぐらいまで、他人事みたいに聞いていたが、自分が当人かと、やっと気づいて、

「えっ。そんなことをしましたか。この智深が」

すると監寺、書記、首座、提点らの役僧も一せいに口を揃えて罵った。