轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

その湖畔の官軍本営といえば、すでに迂回路をとって出た撲天の李応が、先にもう占領していた。

そして、檻車のうちに放り込まれていた、味方の阮小七、張横の二名も、無事に救い出されている。

かくて、一葦帯水の梁山泊へ向って、その朝、ただちに、

――戦サ止ム、吾レ勝テリ、船送レ

の合図がなされた。水は歓声に沸き、留守の山は、歓呼に震ッた。

金沙灘のあいだを、一日じゅう、大船や小舟の群れが行き来した。官軍の陣跡からめしあげた軍器糧米の量から馬匹などでもたいへんな数量である。

すでに山兵のあらましを、呉用そのほかの頭分も「――まずは」と、無事な泊内を見て帰っていた。宋江は、忠義堂にいて、さっそく、関勝とほか二人の虜将を目の前に曳いて来させた。

「これは、さだめし、ご窮屈でしたろうに」

と、宋江はすぐ、自身の手で、三名の縄を解いてやり、とくに関勝の腕を扶けて、中央の椅子へかけさせた。

関勝は、うろたえた。

「なんでまた、わたくしを」

「いやいや、やむをえずとは申せ、流離亡命の宋江の如きが、錦繍の帝旗にてむかい、あなたへも、さんざんな無礼、どうか平におゆるしを」

そこへ、呼延灼も来て、あやまった。