轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

さて。話を元へ返すとしよう。

――新皇帝の即位とともに、高もまた、朝に入って、帝の侍座となったのはいうまでもない。毬はついに九天にまで昇ったわけだ。

そして、帝の重用はいよいよ厚く、彼の上には栄進が待つばかりで、やがて幾年ともたたないうちに、殿帥府ノ大尉(近衛の大将)とまでなりすましてしまった。

ときに、その叙任を見てから早々のことだった。

高は、禁門八十万軍の軍簿を検して、部班の諸大将から、旗幟や騎歩兵を点呼するため、これを城の大練兵場にあつめたが、その日、彼は、

「はてな」

と、巡閲中の駒をふと止めて、鉄甲燦然と整列している諸将の面々を見つつ、何かいぶかしげな顔をした。

「軍書記」

「はっ」

「おかしいな。もういちど、その花簿(職階の名簿)を読みあげてみい」

「はっ」

随身の一名が、軍奉行から簿を取って、列将の姓氏をふたたび点呼してゆくと、簿名にはありながら、ここには見えない一将があった。

「それみい、一名欠けておるではないか。今日の閲軍に、あるまじき不届きな沙汰」

「何とも恐れいりまする」

「かかる軍紀の弛みが見ゆればこそ、皇帝も特にこの高※(「にんべん+求」