轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「なるほど。覇とは顔役のことか。後漢の三国に似せたのだな」
宋江は笑った。そしてついでに、
「そういうお仲間同士なら、あの膏薬売りの浪人薛永もわしにめんじて、ゆるしてやってくれまいか」
「仰っしゃるまでもありません」
穆弘は、弟の穆春へ、こういった。
「さっそく、若い者を走らせろ。……そして弟、すぐ宋押司さんを、もういちど屋敷へご案内するんだな。こんなことではお詫びがすまぬ。ゆるして下さると仰っしゃっても、このままのお別れじゃあ、こっちの良心がすむまいぜ」
根はみな「やくざ」も仏心の子か。
黒旋風の李逵お目見得のこと
江畔の大地主穆家では、明けがた大勢の客を迎え入れていた。息子二人は手柄顔に、江上から連れ帰った珍客の宋江を、まずわが親にひきあわせる。
「ほう。あの有名な宋公明さまじゃったのか」
老主人は眼をほそめる。
一家の歓待はいうまでもない。全家をあげてその日は盛宴のかぎりをつくす。
宴のなかばに、さきに使いに走った若い者が、膏薬売りの浪人、病大虫の薛永を街中から探して連れて来た。
「……これは?」
と、薛永はただ驚きあきれる。
彼のために宋江は自分が去ったあともよろしくと、穆家の人々へねんごろに頼んだ。