轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「天に口なし人をもって言わしむ、とか。その童歌も、北斗の妖しき光芒も、偶然ではございませんぞ」
「なにか、証があるか」
「この一紙をごらんください。てまえが昨日、潯陽楼の壁書きから写しとってまいった詩でございますが」
「うウむ……。みずから江州の流人といってあるようだな。囚人の詩か」
「いえいえ、そこはともかく、詩句すべてに流れている不逞な反逆の血と、その恨みかたの凄まじさをご覧ください」
「いかさま、これは革命者の心胆の迸しりだ。世を呪うやつの声だ。城県の人、宋江とは一体だれだろう」
「ですからご管下の牢営にいる済州の流人でしょう。すぐ牢営の蔵帳官に、簿を検せよと、お命じなされませ」
蔡九は、役人をよんで、すぐ簿を調べて来いといいつけ、その間にまた言った。
「都で流行っている妙な童謡の意味は何と解いたらいいのだろう。こいつは何とも分らんな」
「いえいえ、それもよく符合します。……山はひがしよ、とあるのは山東のこと。家木はみだすよ、とは『宋』の文字を、分解したものでございましょう」
「では、水と工というのは」
「江の文字になります」
「なるほど。して三十と六つというその数字は」