轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

とたんに、店の中は人間でいっぱいになり、戴宗、楊林の二人は、そのドヤドヤ紛れに、風の如く外へ出て行ってしまった。

「おお、恩人。ここにおいでなすったか」

一ト足おくれて入って来たのは、さいぜんの首斬り役人――病関索の楊雄だった。

「どうも思わぬお助太刀を。……お礼のことばもございません。お蔭で野郎は街中で大笑いを曝したので、ここ当分は、大きな面では歩けますまい。けれど、しがない薪木売りのお前さんが、あの腕前たあおそれ入りました。さしつかえなければ、お名を伺わせてくれませんか」

「苗字は石、名は秀。――金陵は建康府の産で、あだ名を※命(いのちしらず)三郎とよばれています」

「石秀さんか。これを縁に、不足でしょうが、この楊雄と、義の兄弟になっておくんなさいませんか。……てまえは当年二十九だが」

「わたしは二十八。ではどうぞ、弟同様に」

「おい、酒屋の御亭。別間で杯だ。そして手下のやつらにも、今日はぞんぶん飲ませてやってくれ」

ところへまた、楊雄の岳父、潘の爺さんというのが、これへ馳けつけてきた。娘聟の一大事と聞いて、近所合壁の加勢を仰いで飛び出して来たのだが、わけを聞いて、