轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
そうおいそれといい智恵が出るものかい。毛家はあの財力と勢力だから、しょせん地道な手だての賄賂じゃ敵いッこはねえ。まず腕ずくだ。その腕ずくには、鄒淵、鄒潤の叔父甥を、こっちの者にしておきてえが」
「あ、あの登雲山から降りて来ては、よくうちの賭場で遊んでゆく山の衆かえ」
「そうよ。なんとかならないかなあ」
「来るよきっと。今夜あたりは」
「あてがあるのか」
「丁よ半よには目のない二人だもの。おとといだったか。一日おいたらまた来るぜ、といって山へ帰ったからね」
「ならば奥へ酒さかなを用意しておけ。奴らもいつか俺にむかって、酒の上だが、今の世の鬱憤やら上役人の非道を鳴らしていたことがある。存外、こいつア乗ってくるかもしれねえ」
はたしてこの夕、異相の大男二人が、のそっと店へ姿をみせた。賭場の常連だから黙ってスウと奥へ通ってしまう。おばさんは良人の孫新へチラとすぐ目ばたきを見せる。世辞を撒き撒き孫新があとから奥へついていく。――店いッぱいの客あしらいの隙をみて、おばさんもまた、やがてのこと、奥へ消えた。
賭場でない別室では、鄒淵と鄒潤を上座に、そして孫新が取りもち役で、酒酌み交わして飲んでいたが、※大虫の顔を見るなり孫新が、