輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁

青空文庫

三十三

あんなことをしてお前ははずかしいとも思わんのか。」

「……ちッとも気がつきませんでしたよ。私そんなことをして。それは花を引いているんですから、そう硬くばかりもしていられませんから、調子に乗ってしたかも知れませんけれど……。」

お銀はそう言いながら、子供に乳房を含ませた。そんなことを気にする笹村の言い草がかえって不思議に思われた。

三十三

仕事は少しずつ捗取って来た。進行するにつれて原文に昵んでも来たし、訂正の骨も自然に会得されて来た。作そのものにも興味が出て来た。それに長いあいだの問題が、とにかくひとまず解決を告げたので、いくらか頭も軽くなっていたから、息もつかずずんずん筆を着けて行くことが出来た。

二、三日手から放さなかった筆をおいて、笹村はふと想い出したように家の方へ行って見た。入って行くと、子供は産衣そのままの姿で、蚤を避けるために、風通しのよい窓の側に取り出した一閑張りの広い机のうえに寝かされてあった。八月の半ばすぎで、暑さはまだ烈しかった。子供の目の先には、くるくる風に廻っている風車などがあった。笹村はその顔を見ると、哀れなような気がした。