輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁
六十七
「変な子になりましたね。これを直しておかなけア、大きくなって困りますよ。」
お銀は呆れたような顔をして、いじいじした声で泣き出す正一を眺めていた。
「お前たちには、この子供の気質が解らないんだ。」
笹村はそう言って、傍で気を焦立った。
六十七
ある朝お銀がむずかる正一を背へ載せて縁側をぶらぶらしていると、笹村は机の前に坐って、苦い顔をして莨ばかり喫していた。笹村はしばらく勝手の方とかけ離れた日を送っていた。子供の病気を気にして、我から良人が折れて出るのを待つように、眼前を往ったり来たりしている妻の姿や声が、痛い毛根に触られるほど、笹村の神経に触れた。
昨夜麻布の方に、近ごろ母子三人で家を持っている父親が、田舎から出て来たお銀の従兄と連れ立ってやって来た。その時午前に連れられて行った正一も一緒に帰って来たが、いつにない電車に疲れて、伯父に抱かれて眠っていた。その前から悪くなっていた正一の胃腸は、ビールと一緒に客の前に出ていた葡萄のために烈しく害われた。蒸し暑いその一晩が明けるのも待ちきれずに、母親と一つ蚊帳に寝ていた子供は外へ這い出して、めそめそした声で母親を呼んでいた。