輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁

青空文庫

五十五

「何て厭な体でしょう。骨ばかり太くて……。」

お銀は淋しそうに自分の首や胸に触って見た。そして肌をいれながら、

「私死んでもいい。子供さえなければ……。」

「何大丈夫だよ。きッと癒してやる。」

笹村は心丈夫そうに笑って見せた。

「して見ると、あなたの方が丈夫なんですかね。」

「けれど、女の方はお産があるから……。」

お銀は一ト月ばかり牛乳と薬を服み続けていたが、腎臓の方が快くなると、じきに飽いて来た。

涼気の立つころには、痩せていた子供も丸々肉づいて来るくらい、乳もたッぷりして来たが、時とするとお銀はやはりかかりつけの医者へ通った。

「あなたにちょいと来て下さいって、高橋さんがそう言いましたよ。」

お銀はある日医者から帰ると、笹村に言い出した。

「何ですか、あなたに逢って、よく相談したいことがあるんだそうです。」

五十五

女のように柔和なその医者は、子供を診るのが上手であった。噛んでくくめるように、容態なども詳しく話してくれるので、お銀も自然心易くしていた。一緒にいた芸妓あがりらしい女と、母親との折合いがわるくて、このごろ後釜に田舎から嫁が来ているという事情などもお銀はよく知っていた。