輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁

青空文庫

五

「随分面白いお話なんです。」

笹村はそんな話に大した興味を持たなかった。相手もそのことは深く話したそうにもなかった。

「ほんとに不思議ですね。」娘は少し膝を崩して、うつむいていた。

五

幼年学校とかの試験を受けに来た甥が、脚気の気味で、一時国へ帰る前に、婆さんはその弟の臨終を見届けに、田舎へ帰らなければならなかった。

その弟が、いろいろの失敗に続いて、いたましい肺病に罹り、一年ほど前から田舎へ引っ込んでいたことを、婆さんは立つ前に笹村に話した。

「私が帰って来るまで、娘をおいて行ってもようござんすが、若いもののことだでどうでござんすか。それさえ御承知なら、娘も当分親類の家にぶらぶらしておりますもんだで……。」と、婆さんは立つ前に、重苦しい調子でこんな話を切り出した。

お銀がそのころ、夕方になると、派手な浴衣などを着て、こってり顔を塗っているのを、笹村は見て見ぬ振りをしていた。

「困るね、あんな風をされるようでは。君からよく言ってくれたまえ。近所でも変に思うから。」笹村は蔭で深山にそのことを話した。それでもこの女の時々助けに来るということは、そんなに厭わしいことでもなかった。