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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁
……それがやはり教育がないせいなんですねえ。そのために、私あなたの前でどのくらい気が引けるか知れない。親たちを怨みますよ。」お銀は萎れたような声で言った。
笹村は、女に対する自分の態度の謬っていることが判るような気がした。お銀に柔順な細君を強いながら、やはり妾か何かを扱うような荒い心持が自分にないとも言えなかった。そして、そこにまたその日その日の刺戟と興味を充たして行くのではないかとも思った。
「それでも学校へは行ったろう。」
笹村はお銀の生立ちについて、また何かを嗅ぎ出そうとしているような目容で言った。
「え、それは少しは行ったんです、湯島学校へ……。お弁当を振り振り、私あの辺を歩いてましたわ、先生の言うことなんかちっとも聞きゃしなかった私……。」お銀はごまかすように笑い出した。
「叔父さんがなぜ行らなかったろう。」
「叔父ですか。どうしてですかね。景気のいい時分は、自分で遊んでばかりいたんでしょう。それにその時は、私ももう年を取っていたのですから学問なぞは、私の柄になかったんでしょう。」
「でも手紙くらいは書けるだろう。」
「いいえ。」
「少しやって御覧。